保護猫と暮らすシェアハウス 猫と一緒に「卒業」も

2016年2月3日
 二重になった玄関のドアを開けて中に入ると、次々と猫が現れ、出迎えてくれた。
 
 西武線武蔵関駅から徒歩1分ほどの場所に立つ3階建ての戸建て住宅。ここは、保護猫がいるシェアハウスだ。NPO法人「東京キャットガーディアン」が保護した猫たちが、不動産の管理・リフォーム会社「リビングゴールド」が運営するシェアハウスで暮らしている。これまで「保護猫付きマンション」を広めてきた両者が「シェアハウスなら、初めて猫を飼う人にとってもハードルが低いはず」(リビングゴールドの藤堂薫さん)と考えて実現。今まさに入居者を募集中なのだ。
 
 この物件にいる猫は5匹。30匹以上の猫を抱えて飼いきれなくなった神奈川県内の家族から、東京キャットガーディアンが保護してきた。不妊・去勢手術をしないまま増えてしまった猫たちだから、外見はなんとなく似ている。でも性格はさまざま。おもちゃで遊ぶのが好きな雌猫がいれば、人見知りでベッドの下から出てこない雄猫もいる。それぞれの個性の違いも、入居者にとっては魅力になる。
 
 リビングゴールドが運営する別の「保護猫付きシェアハウス」の入居者は言う。
 
「仕事で失敗して落ち込んでも、猫に顔をうずめれば復活できる」(31歳女性)
 
「猫がいる生活は最高。どんなに疲れて帰っても、癒やしてくれる」( 25 歳女性)
 
 面倒を見るうちに愛情が湧き、転居する際には一緒に連れて行ってくれれば――そんな思いも藤堂さんにはある。実際、これまでにオープンした物件からはすでに4匹の保護猫たちが入居者と一緒に「卒業」していったという。
 
 東京キャットガーディアンは任意団体として08年に発足以来、昨年末までに4700匹を超える保護猫たちを譲渡してきた。代表の山本葉子さんは、こうしたシェアハウスを広めていく考えだ。
 
「今年度中に10件くらいの保護猫付きシェアハウスを展開したい。殺処分ゼロを目指すには、保護猫たちの居場所を作る必要があるのです」
 
【東京キャットガーディアン 大塚シェルター】
場所:東京都豊島区南大塚3-50-1-5階
時間:平日は14~20時、祝休日は13~20時
定休:火曜
朝日新聞社
 
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160130-00010000-sippo-life